青空の下で

かけがえのない今日という日々

[10月公演に向けて]One for all, All for one[ep4]

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どうも夜の涼しさが心地良くて幸せな喜多健介です。
今日はスタッフの仕事と稽古がありました。
お昼から始めたスタッフ事業は僕が前回勤めていた仕事に挑戦する新人くんとの作業でした。新人くんは初めて挑戦する仕事に色々と試行錯誤を繰り返しながら新しい視点を手に入れておりました。
新しい視点を手に入れるというのがどれだけ偉大なことか。一歩を歩くことが出来たら、その続きを進むことが出来る。最初が出来なければいつまでも進むことが出来ない。だから、偉大な一歩を僕たちは喜びとして受け止めなければならないのです。
さて、前回のエントリーでお話ししたように僕は今年で4年目の劇団員。気がつけば前に居る先輩よりも後輩の方が多くなっています。ついこの間まで先輩に頼っていればええやんみたいな考えでいた私が後輩に対して今度は今までの出来事を伝える立場です。まだまだなことを自覚している僕としてはそのような未然な態度を後輩に伝えるなんて非常に失礼だと考えているので、早く力をつけなければと責任を感じております。
さて、そのようになりますと僕は一体何を伝えられるのかということを考えます。劇団の稽古にやってきた新人さんに対して稽古のやり方を伝えたり、舞台、劇団のルールを教える。ああ、僕はこのようなことは苦手です。教わったことをそのまま伝えればいいといいますが、結構教わったことの咀嚼が苦手な人間なもので自分なりの勢いで誤魔化している節がある。だから、人に伝える時非常に歪曲的な感覚で伝えようとしがちなのですね。苦労。
ただ最近また別の観点で気付きつつあります。何にと言いますと、普遍的なことと特別なことは違うなということです。其処を感覚的に理解できていなかった僕だったのですが、最近分かりつつあるのです。
何もかもに興味を持って、事業を進められて他の誰より特殊技能を持ち合わせている段階まで上り詰められたら苦労はないのですが、残念ながらそうもいかない。僕にはできないことがある。でも劇団は集団で動く。僕にできないことをできる人がいるならばその人に任せればいい。そしてその人に出来ないことで僕にできることが有れば僕がすればいい。少し言葉の意味は違うかもしれませんが、「One for all, All for one」の精神です。
僕の特殊性といたしましては、立ち止まって物事を見つめることが出来ることにあると思います。特殊な、刺激的な方位で物事を開始できませんが僕なりの方位で一つずつ石を積み重ねられる。其れは今のところできる人が少ないように見えます。だからこそ、僕はそれを大切に自分なりに世界を築きあげればなと思っています。
今の僕にできるのは、僕が知っている僕なりの観点を人に伝えること。それ以外に関しては僕は其処まで力がない。だから、力つけないとなーと思ってます。
劇団には沢山夢を持ってやってくる方が多い。その人が夢を咲かせられるように僕は努めたい。それがお客様にもすごく素敵な劇団やなと思ってもらえるきっかけとして、夢煌くステージにしたい。
僕は嫌なんですよ。此処なんか違うかな、やっぱりやめよう、向いてへんわ。って言ってまだ始まっても感じてもいないのに新しく見えた道を閉ざしてしまうなんて。
道は開けて欲しい。勇気が力となり、煌めく星となってほしい。そのために縁を持ったこの劇団でそれを出来る限り叶えられたら、僕はすごく嬉しい。別の場所でももちろん嬉しいのは嬉しいけれど、やっぱりその人がどのようにして未来を切り拓いていくのか、その過程に付き合えることが僕にとっての喜びなのです。
だからこそ、僕にできる限りのことは今後やっていきたい、
ああ、すると。なんて僕は自分のことしか考えていなかったことがよくわかります。視点や視野が狭いから、相手にとってどのように触れ合ってもらえるのが幸せなのか。それが僕には全然皆目見当つかない。
もっと世界に対して、社会に対してぶつかっていかなあかんと思います。他者のことを知り、考えられたならばと思います。
僕らの劇団の名前、Stage SS Zakkadanの雑貨団は、沢山のタレントが多種偶々個性を発揮する意味合いがあります。だからこそ、その名の通り、多くの人の多くの才能が咲くステージをお客様にお届けしたい。だからこそ、可能性を咲かせたいと挑戦し、訳も分からぬ世界にやってきた勇気ある人間が首を横に振って去っていく世界ではなく、夢と希望がある世界として表明したい。その為に僕は尽くしたい訳です。
また新しく挑戦する世界が見つかりました。其れはすごく嬉しいことです。だからこそ、面白いってわけですね。
てなわけで、今回は僕の新人さんに対する心構えについて書きました。
僕らしく責任をしっかり背負って、向き合い、夢を叶えていきたい。そうすれば必ず幸せな世界へ辿り着けると僕は信じているから。
ここまで読んでくださりありがとうございます。読んでくださることが僕にとっての喜びなのです。
では、「One for all, All for one」の精神でおやすみなさい。